お守り豆下駄
その昔、旅に出るときはいつも、自分のわら草履は自分で編んでいました。履いていくものと途中で履き替えるもの、そして、無事帰ってこられるようにと帰ってから履くものを編み、玄関等に飾ったそうです。
やがて、履物がわら草履から下駄へと移る中で、下駄は職人が作るものとなりましたが、旅の無事を祈る風習は変わることなく、無地に帰ってこられるようにとの願いを込めて豆下駄が作られるようになりました。
当店の豆下駄は、樹齢1千年を超え国の天然記念部にも指定されている「加茂の大くす」の守り神様にお供えをさせていただいたものをご提供しています。赤ちゃんのお履き初めをはじめとする様々のお祝いごとのご記念品としてもご好評をいただいています。
保存方法
湿気を避けてください。直射日光が当たると、鼻緒の色褪せが生じることがあります。
斉藤桐材工業有限会社
斉藤桐材工業有限会社は、昭和23年の創業以来、親子三代にわたって桐下駄専業の会社を営んでいらっしゃいます。その生産量は年間7万足を越え、国産桐下駄のトップシェアを誇っています。
代表の斉藤雄二さんと奥様の三千代さん、そして3人の職人さんの5人で日本一の座を守り続けています。
斉藤桐材工業の桐下駄
斉藤さんの作られる履物用の下駄は、国産及び外国産の桐材を5年以上乾燥させて、あくをしっかり抜いてから整形します。その多くが「柾(まさ)」と呼ばれる柾目の通った一枚板から台と歯を切り出したものです。なお、お守り豆下駄は、台が小さいため、見た目には、柾目の通ったものもあれば、そうでないものもあります。