結実したえびす草。10~20センチ程度の房を付けます。
決明子。焙煎前の決明子には艶があります。
焙煎中の決明子。火鉢に炭で火をおこし、遠赤外線を利用してゆっくりと焙煎していきます。
焙煎後の決明子。ほとんどの決明子の外皮が割れています。
決明子
はぶ茶の原料である決明子は、えびす草の種子で、原産地は北米です。決明子の主な成分はアントラキノン、ナフタレン誘導体です。
Tierra Madre の決明子 - 栽培環境 -
Tierra Madre では、標高500メートルの耕作放棄地を再生し、完全無農薬でえびす草を栽培しています。
3月下旬に山の畑を耕起し、前年の葉茎等の枯れ草に有機リン酸肥料をすき込んで耕耘し、50cm程度の幅の畝を立てておきます。
4月中旬、20センチ程度の間隔で、1畝に2条蒔きします。
Tierra Madre の決明子 - 栽培・収穫 -
えびす草は、数週間程度で発芽し、その後は一気に2メートル近くまで成長します。6月頃から9月頃まで根元に近いほうから断続的に花を咲かせます。
えびす草は、成長力が旺盛なので、畝の中の除草はしませんが、11月に収穫しやすいよう、開花期の6月と結実期の9月に畝間の草刈を行います。
収穫は、先端部の房が茶変したら根元から刈り取り、里の畑ではぜに掛けて天日乾燥させます。
Tierra Madre の決明子 - 脱粒・焙煎 -
葉も茎も房も一様に茶変し乾燥したえびす草を、脱穀機にかけて決明子を取り出します。よく熟してよく乾燥させた房は、簡単に弾けますが、小豆の4分の1程度の大きさしかありませんので、大豆や小豆のようにすべての豆が簡単に採れるわけではありません。自然の恵みを大切にするため、Tierra Madre では、面倒ではありますが、一房ずつ指で確認しています。
取り出した決明子はさらに2週間程度乾燥させた後に、米袋に入れて保冷庫で保存します。
ほうじ茶がそうであるように、はぶ茶も焙煎直後が最も美味しくいただけます。Tierra Madre では、お客様に少しでも美味しく飲んでいただくため、注文をいただいてから、炭火で焙煎しています。
Tierra Madre
Tierra Madre(ティエラ・マドレ)は、スペイン語で「母なる大地」を意味します。Tierra Madreは、標高500mを超える山腹で、雑穀や山菜、ハーブ、薬草等を栽培するとともに、収穫した山菜やハーブ、薬草等の加工も行っています。
また、Tierra Madreでは、地元で一所懸命に美味しい農林水産物や民芸品等を作っていらっしゃる方々の商品にもスポット・ライトを当て、逸品としてご紹介させていただいています。